静嘉堂文庫

東京都選定歴史的建造物

 
所  在          東京都世田谷区岡本2-23-1岡本静嘉堂緑地内
設  計          桜井小太郎
竣  工        1924年(大正13年)

   武蔵野の面影をよく留める丘陵の一隅にこの建物は建っている。鉄筋コンクリート造2階建スクラッチ・タイル貼りの瀟酒な建物で、イギリス郊外住宅のスタイルを濃厚に表現している。
  静嘉堂文庫は、三菱合資会社の第四代社長であった岩崎小弥太が、その父弥之助の収集した日本や中国の貴重な古典籍を永久に保存し、更に研究者に公開することを目的に建造したものである。
  設計者の桜井小太郎(1870〜1953)は、イギリスで建築を学び、英国風の落ち着いた品格のあるデザインを得意とした。岩崎小弥太も明治33年イギリスに留学し、ケンブリッジ大学を卒業した英国通であり、両者の呼吸が一致した作品である。内部は玄関ホール、ラウンジ、閲覧室、2階に応接室等があり、19世紀後半イギリスのアーツ・アンド・クラフト運動の雰囲気をもっている。

現地案内板より


2008年4月 FinePix S6000fd 
         
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