野方配水塔
この塔は、荒玉水道の給水場のつくられた配水塔です。荒玉水道は、大正12年(1923)の関東大震災後、東京市に隣接した町村の急激な都市化による水の需要に応えるために、豊多摩・北豊島両郡にある13の町々が連合して建設しました。 着工は昭和2年(1927)で完成は同5年です。高さは約33.6メートル、直径約18メートルの鉄筋コンクリート造りです。 世田谷区の喜多見で多摩川から引水し、60万人の2時間分の貯水が可能と言われ、昭和41年まで使われていました。その後、解体計画もありましたが、現在では、災害用給水槽になっています。 ドーム型の屋根が、地域に特徴ある風景をかたちづくり、江古田の水道タンク・みずの塔・給水塔などと親しまれ、東京近郊都市化のシンボルです。 昭和62年3月 ※現地案内板より