水海道小学校本館は、明治14年に建築された、いわゆる明治風建築の1つですが、とくに明治10年代における県下唯一の遺構として注目されています。
最初は水海道市(現常総市)の成就院跡に町民有志の寄付により、基金5000円をもって建てられました。棟梁は水海道に済む羽田甚蔵であったといわれています。
その後大正10年同市栄町に移築されましたが、その際一応旧様式を伝えながら規模形状など全面的に大改造を受けました。しかし幸いにも、明治14年建立時の写真、平面見取り図、各室の寸法書が残っていたのでそれをもとに創建時の姿に復元することができました。 |